白夜

ブレッソンの映画では水は過酷であるとともにやさしい物質としてあらわされてきた。こうした両義性は、「すべてがコントラストである」と形容されるブレッソンの人となりそのものである。』



現在、渋谷ユーロスペースにて公開中のロベール・ブレッソンの『白夜』。

昨年、atelier kirigirisさんでの企画展『本ということ』で『グランデール』の仏語朗読をしてくださった福田桃子さんが劇場パンフレットに批評を掲載されています。


『官能と死、日常と聖性、瞬間と永遠、夢と現が共存するセーヌ川は、その水の上に住まうブレッソンの世界に、脈々と流れ続けている。』 福田桃子 「ブレッソンセーヌ川


四夜の夢想の軌跡はセーヌの幻想と絡み合い、観る者の心を惹きつけそして揺さぶる。
ブレッソンの映像美と詩情の世界、批評と併せ必見です。