Le Voyage Typographique

書物は建築である。わたしたちは扉を開いて本の中に入り、柱が並ぶページをめくってゆく。本には身体がある。棚に並んだ背を眺め、字面を目で置いながら、わたしたちは読んでいる。その建物のいちばん奥、たいていは最後のページにある小さい記載から、わたしたちの旅は始まる。
『文字の母たち』港千尋インスクリプト


パリ・フランス国立印刷所
東京・大日本印刷
失われてゆこうとする活版と活字の最後の姿。

東洋に生まれ、西洋で確立された活字を巡る旅。文字の伝播の歴史を繙ぐ美しい写真集です。